暮らしの実験室 やさと農場
投稿:mochimoonさん(神奈川県)
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暮らしの実験室 やさと農場は、人と人、人と生きものがともに生きる豊かな暮らしを、実験・実践してつくり出していく農場です。
■みんなの農場
暮らしの実験室は特定の誰かのものではなく、開かれた公共の場です。ここでは誰もが対等であり、代表はいません。この農場は食の安全など暮らしへの不安の高まっていた1974年に、都市に暮らす人々が、安心して食べられる食べものを自分たちでつくって都市まで運んで食べるために、自分たちで出資し合って立ち上げた「たまごの会」が前身になっています。
2007年に名称を「暮らしの実験室」へと変更してからも、関わるすべての人にとって自分たちの農場であるという性格は変えていません。
■農法について
暮らしの実験室では、有機農法と畜産を組み合わせた有畜複合という農法を採用しています。動物を育てて肉や卵などをいただき、動物の糞や部屋の敷き藁などを積み上げて発酵させた堆肥を、野菜を育てる肥料として使います。
動物の餌には、地域の給食残飯や人間が食べられない農産物のくずや雑草などを与えています。動物を飼うことで、そのままでは人間が使えない資源を食べものや肥料として有効に利用でき、循環のしくみを実現できています。
現在は豚約30頭、鶏約400羽を飼育し、野菜・雑穀・牧草用の畑約1町と自給用米の田んぼ約3反を管理しています。
■野菜の栽培や動物の飼いかたについて
野菜は無農薬無化学肥料で育てています。できるだけ自然の季節のリズムに合わせ、旬の野菜を栽培しています。
時期や品目によっては、野菜の収穫が途切れないようにビニールハウス等の保温資材を使って温かくするなどの工夫をしています。
豚や鶏は、風がよく通り、適度な光が入る部屋で飼っています。鶏は平飼いです。抗生物質等の薬は原則として与えていません。
ここでは動物は生産機械ではなく、わたしたちに命と暮らしの豊かさを与えてくれる存在であり、パートナーとして対等に接するようにしています。
■生産物について
農場で生産された野菜や卵、肉などは、会員すべてのものです。ですからわたしたちが会員の方々へ野菜などを届けるのは販売ではなくシェアリング(分配)であると考えています。
野菜セットの料金は、商品としての値段ではなく、農場を持続的に運営していくための維持費であると考えてください。
■わたしたちの暮らしの実験
わたしたちは、自分たちがしたい暮らしを自らの手でつくり出すことを大切にしています。
食だけでなく、衣や住にまつわる物、道具、さらには場そのものも時にはつくっています。
その作業は仕事というだけでなく、暮らすことそのものでもあり、さらに同時にアソビでもあります。私たちの暮らしはたくさんお金を稼ぐことにはつながりませんが、豊かな暮らしを営んでいます。
そんな暮らしの豊かさを、農場に来たいろんな人たちと共有して広げていきたいと考えています。
■ぜひ農場に遊びにきてください
生産物の店頭販売は行っておりませんが、事前にご連絡いただければ当農場の見学が可能です。
また年間を通じて当農場ではさまざまなイベントを企画しています。
ご興味のあるかたは、当農場のFacebookにて最新情報をご確認ください。
https://www.facebook.com/yasato.farm/
農法_______________________
完全無農薬、無肥料栽培の循環型農業。
作物の栽培と家畜の飼育を組み合わせた、有畜複合の有機農場です
取り扱い作物_______________
年間およそ60品目の野菜、平飼い卵、豚肉
農業体験&ワークショップ___
有
季節の農作業、耕作放棄地での稲作、鶏のトサツ解体や家畜の世話、WWOOFの受け入れもあります
キムチや味噌など、食に関するワークショップや、暮らしを彩る草木染のワークショップを不定期で開催しています
住所______________________
〒315-0116
茨城県石岡市柿岡1297−1
アクセス方法
◎電車の場合 常磐線石岡駅下車。「柿岡車庫行き」バス停留所「柿岡」で下車。柿岡上宿の交差点を左折し直進し、小倉川を越えて最初の十字路を右折。左手に看板が出てきたら、その坂を上がり到着(バス停より10分)
◎車の場合 常磐道石岡・千代田ICを降り国道6号を下る。石岡駅付近から県道7号に入り、しばらく進み、柿岡商店街に入り、柿岡上宿の交差点を左折し直進。小倉川を越えて最初の十字路を右折し、左手に看板が出てきたら、その坂を上がり到着
問い合わせ先______________
電話番号:0299-43-6769
メール:kurashilabo@gmail.com
ブログ
https://www.facebook.com/yasato.farm/
☆電話は7時〜21時まで。日中は農作業をしていて出られないことが多いため12時〜13時、18時〜20時の連絡がおすすめです
推薦者よりひとこと________
「暮らしの実験室」は、八郷(やさと)と呼ばれる三方を山に囲まれた美しい里山にあります。
脈々と受け継がれる自然とのつながりを大切にしながら、自らの手で生活を作る文化や慣習。
その生き方を未来につなぐ、ローカルフェス「八豊祭(やっほうまつり)」のスタッフをさせていただいたきっかけで、3年前からこの地を訪れて農場のお世話になっています。
農場のスタッフは、この土地のおじじ・おばばたちと共に生き、その伝統をつなぐ大切さと難しさの両方を見据えながら、循環型農業や暮らしそのもの、そして次世代に残す価値のある豊かさを、まさに「実験」しながら活動しています。
宿泊施設もある農場で、おいしい手づくりのごはんを大円卓でみんなでいただき、ギター片手にライブがはじまったり、露天の五右衛門風呂でゆっくりあたたまったり……。
スタッフ一人ひとりがユニークで、特技をもっているやさしい人たちばかりです。
筑波山に沈む真っ赤な夕陽を眺めていると、丁寧な生活を紡ぐことや、農場の仲間たちの存在が、未来や社会に欠かせないものだと気づきます。
ぜひ一度、遊びに行ってみてください。
(mochimoon/2015.2.18)