マーマーなリレーエッセイより/#23 五十嵐武志さん、ひろこさん(50noen) 第3回

みなさん、こんにちは!
マーマーな農家サイト ボランティアスタッフのなかむらです。

 

nakamura

 

編集部の田んぼも、先日稲刈りが行われたようです!

さすが、チームワークもばっちり。

 

わたしも週末に50noenさんの田んぼへ稲刈りのお手伝いに行ってきました。

 

小雨の降る中でしたが、
みなさんもくもくと稲と向き合っていました。

 

そう、ただただうれしい。

 

実感してまいりました!

 

マーマーなリレーエッセイ、
つに最終回です。

 

それではどうぞ!

 

 

******************

 

 

#23 五十嵐武志さん、ひろこさん(50noen) 第3回

 

うつくしい景色をつくるために

 

最終回の第3回は、

エムエム・ブックスが今年から田んぼをはじめた理由、

田んぼに携わるときのこころ持ちなどを、

「田んぼには宇宙の縮図が映されている」という

五十嵐武志さんと

「田んぼはあそび」という

服部福太郎(エムエム・ブックス代表)が語ります。

稲の本来の姿を見ていれば、

人間がどう関わっていけばいいかがわかるという

五十嵐夫妻のお話、

どうぞ、お楽しみください。

 

 

田んぼも会社も「あそび場」

 

H 今回、田植えをする前に、具体的に、どのような準備を行ったのですか?  主に作業をしたのは、福太郎さんと、武志さん、と聞いていますが。

 

武 まず枠みたいな、あぜをつくりました。その後、水の環境を確認して、水が出るようになったらある程度耕して、水を入れました。

 

み 福太郎さんは、どれくらい耕したんですか?

 

福太郎(以下、福) 耕運機で3回ぐらいです。

 

K ならしていると、土が固いところとやわらかいところとあるのがわかりますね。

 

武 1年目ですからね。来年になったら、ほとんど固くなると思います。

 

福 土に触れながら、その違いを感じるのもいいです。実際にやってみると、あ、ここ固いな、とか。

 

み 福太郎さんが、田んぼをやるといいはじめたのだけれど、福太郎さん自身は何が見たいですか? どういう田んぼにしたいのか、ぜひ目標を聞かせてください。

 

福 最初は、単純にお米をつくれればいいなと思ったのですが、武志さんとやっているうちに、これは「あそび」だなと思うようになっていました。その「あそび」の中にすべて含まれています。気づきがたくさんあるんです。

何より昨日と今日、みんなで田んぼの作業…地ならしと田植え……ができてすごくよかったし、お米が何俵とれるとかより、自分にとって、心地のいい場所であり続けるようにしたいなと思っています。うつくしい景色が見たい、つくりたい。これが僕の目的かな。

そんなあそびの場でやる「あそび」のルールを武志さんに教わっているところです。だから収量というより、ぼくの好きな田んぼをつくり続けることが重要かなと思っています。

 

み 福太郎さんがいいなと思う田んぼのイメージはありますか?

 

福 やっぱり生物の楽園です! メダカとか、カエルがたくさんいて、人も集まって……。

 

K 福太郎さんの目標は、田んぼを純粋にたのしむということなのかもしれないですね。

 

福 はい。それが実現できるものだと思っています。例えば、今、武志さんのところは7俵とれてしまっているけれど、3俵に戻すことも可能なんですよね?

 

武 可能ですよ。

 

福 それができるようでありたいと思っています。どんどんとれてしまったときに、自分の心地いいところに戻せるようにしたいんです。でも、今はじめて間もないけれど、いろいろと生物のパワーバランスがあったり、今後、みんなからもっととれるようにしようという意見が出てくるかもしれないし、とらざるを得なくなってしまうかもしれないし、全然とれないかもしれないし、もっと見た目をきれいにしろということになるかもしれない……。それぞれの状況で、最善の状態でありたいと思っています。

 

武 それも可能ですよ。

 

福 すごい! そういうことができるほど確立された方法だし、確実に収量をあげられるのが、とてもすぐれていると思います。今回、武志さんに教えていただき、実践できて本当によかったと思っています!

 

み 武志さんと福太郎さんのベースがすごく合致していますねえ。

 

福 うん、すごく合致しています。武志さんも、たのしいのが一番ですよ、といってくれるし、欲がダメにしてしまうという話をよくするのですが、よくわかるんです。どんな事柄でもそうで。会社経営も同じだと思っています。

 

み わたしたちの会社って、実は、もうずっとお金の目標がないんです。前年比、とかも基本存在しない会社で……。むやみやたらに拡大しないようにも気を配っています。それよりも、働いている人自身の暮らしの質をどうするか、それにはもちろん経済的なこともあるけれど、同時に、もっと人間全体の気づきとか、そういったことを深めていくのにはどうしたらいいかが目標になっている。

 

福 でも、農家さんは、食べていくために必要な場合もありますよね。たとえば、3俵が6.5俵から8俵が必要となっていったように。会社もたとえば、規模を維持するためには8俵必要だったりする部分もあるんです。それを3俵に戻して、みんながたのしくやれる方法があるかなと考えたりしています。

 

み いやあ、田んぼづくり、気づきがたくさんありますね。

 

福 それもおもしろいなと思っています。6.5俵が絶対に必要というのも、会社でいう6.5俵とはどのくらいの数字になるのかなあ、どんな状況なのかなということを、この田んぼでただ過ごしているだけで、いろいろな気づきがあります。

 

み 田んぼは、実は、福太郎さんの経営戦略の場でもあるわけだ。すぐれた経営者の人は、宇宙や自然のバランスを全部わかっていると思うんですよね。利益だけを追求しすぎると失敗することとか……。みんながたのしい場所をつくったり、田んぼでいえば、うつくしい環境にすることが、最終的にはみんなのしあわせのしあわせにつながり、必要なだけの収益がちゃんとあるということを。本当はみんな、気づいていますよね。でも、やりすぎてしまって、時にブラック企業になってしまったり、お金はあるけれどしあわせではなかったり、利益に振り回されたり、といろいろな偏りができるような気がします。

 

 

稲本来の姿からみえる宇宙

 

武 ぼくたちも、「不耕起」や「冬に水を張る」ことなどを求められるのですが、そうではないと常々思います。ぼく自身は米を見たいと思っているし、育てるみなさんにも、米をしっかり見てもらいたいと思っているんです。何をどういうふうに加えたら、どう変わるか、とか、それは加えた人にしかわからないことで、関わっているその人しかできないことだから。扇型の穂が見たいなら、一本植え、収量を多めにとりたいなら3本植えとか、本当に、手を加えるだけなんですよね。

 

ひ 稲の生理生態そのものというか、稲の本来の姿があるんですよね。本当は自然にそうなれるんです。

 

武 そう、自然に。それは「◎◎方式」とかではない世界なんです。

 

ひ 稲本来の姿を見たことがある人は少ないと思います。人間が手を加えた、作物としての稲や、ごはんの状態でしか見たことがないとか。でも、本来は稲も植物の仲間であり、人間と同じ生きものの仲間なんです。その、生きものとしての姿を見てほしいんですよね。一度、本来の姿を見たら、きっと、「これが自然の形」ということがわかると思います。

 

武 岩澤方式の5.5苗の一本植えと、慣行の苗の一本植えは、たぶん育ち方がちがってくるんです。それを「なぜ?」と思えるといいと思います。肥料が少ないのか多いのか、耕したのか耕していないのか、自分で違いがわかってきます。教科書に載っているような論理ではなく、自分で見てわかることなんですよね。とてもシンプルなんです。

 

A 昨年はじめて、いろいろな田んぼや稲を見て、わたしにとっては本当に新鮮だったのですが、稲があまりよくないところ、いいところというのは、素人目にもよくわかります。あの違いはなんだろうと思いました。水、日、それと、手をかけている人の気持ちかなと。

 

武 それと、場所もありますね。水の量や、日当たりや、田んぼが斜めになっていたり、そういうものも関係します。

 

み 同じ場所でも、昨年はすごくよかったけれど、今年はよくなかったというように、年によって違うこともあるんですか?

 

武 そんなに差はありません。ただ、ひ弱な苗を使って、化学肥料を使ってやっていたら、天候にも左右されやすくなります。岩澤方式のように、成苗を使って耕さないでやれば、そんなに差は出てきません。

 

ひ 手のかけかたが、稲本来の姿になるためのサポートならいいのですが、頭で考えて手をかけすぎると、過保護な感じがしてしまいます。

 

武 あと、土は長年いじらなければいいのに、見ているといろいろ、自家製の有機物とか堆肥とかを入れたがるんです。入れてしまうと、本当に生きもの全体のバランスが悪くなっていきます。

 

み ほったらかしの土のほうが調子がいいということですよね。

 

武 植えたあとに、稲が全部こたえてくれるんです。

 

み その土が、どういう土だったかがわかる……。稲は正直ですねえ。

 

N 武志さんは、稲から、その声みたいなものを、教えてもらえるんですか?

 

武 教えてもらえるというか、感じるというか。でも、実は、正直、稲は見ていないんです。それよりも生きものや周りを見ています。

 

み 田んぼ全体を、田んぼという宇宙を見ているんですね。

 

武 そう。稲は、全体の一部だから、なんとなく見ています。

 

み ピアノでたとえるなら、曲の全体を見ているのと一緒ですね。1音1音ではなく、曲全体を見ているということですね。

 

武 あとは、田植えが終わってからは田んぼの中に絶対に入らないんです。そうすると、ゲームと一緒で、レアキャラならぬレアな雑草と生きものが出てきたりするんです! 絶滅危惧種レベルに指定されている草が出てくるから、すごくテンションが上がるんです!!

 

全員 (笑)

 

T それは、種が地中に残っていたということですか?

 

武 そうですね、やはり地中に残っているから、環境が整ってくると出てくることができる。

 

み でも、ひょっとしたら田んぼの神さまも絶滅危惧種が出てくると、驚いたり、喜んだりしているのかな……。

 

武 草にしても、生きものにしても、レアなものはそうだと思います。あと、噂では聞いていたけれど、やっと出てきたか、というものとか。

 

み 何年目かに……、それは感動しそう。

 

武 たのしいですよ。うつくしい生態系をつくることができれば、稲が育つのは、実はもうわかりきっているから。

 

み 神さまですね。神さまはきっと、できることはわかっているんですよね。人間が勝手に焦るだけで。

 

武 でも、収穫間際になると、みんなにお米を渡さなければいけないから、あたふたあたふたしますよ。

 

ひ 自然の法則も知っているけれど、人間として生まれてきているから、そういう人間的な苦悩もある。

 

武 あと、契約では借りている土地の地主さんにお米を返さなければいけなくて、渡すと、すっごく笑顔を見せてくれるんです。それがとてもたのしみなんです。

 

ひ 教室で生徒さんと分配するから、全然ないとやっぱりさみしいし、渡したいという気持ちはもちろんありますね。

 

 

その土地土地のお米の味ができる

 

H お米の味はどうですか? 味に対してのアプローチというか、お米の味をどういう評価として考えているのか。

 

武 味は土によりますね。あとは好みです。たとえば、同じコシヒカリをつくっても、ぼくたちの田んぼのほうが、ねばねばした甘いお米になって、エムエム・ブックスのほうは、もう少しさっぱりすると思います。

 

H まだできていないのに、わかるんですね!

 

全員 へえ〜!

 

み コントロールしないということですよね。ここでねばねばしたお米を食べようとしないということなのかも。さっぱりしたお米を、受け取っていただく、と。

 

H 味について、目標はあるんですか?

 

武 味を求めるのであれば、粒の大きさをそろえます。そうすると食べたときに、その土地の本来の味が食べられますから。粒の大きさがばらばらだと、炊いていてわかると思うのですが、水を含みすぎたり、硬くなったりします。同じ大きさで整えることによって、食味がよくなります。

 

H 根本的な考え方としては、目標がこういう味ということではなくて、できたものが、その田んぼの稲の味で、それをたのしみましょうということですね。

 

武 そうですね。

 

H もう1つ、質問です。武志さんのところの、田んぼの周囲の環境は、田んぼとのバランスでどこまで考えてやっているんですか? まわりの環境ありきの田んぼだと思うのですが……。

 

武 それは本当に時と場合によるんですよね。たとえば、お米にとって一番厄介なのが、穂が出たときにカメムシ(いわゆる害虫)がやってきて、カメムシがつくと味がなくなるんです。その場合は、雑草を刈る時期や、雑草の高さをまばらにして、穂を雑草で防ぐようにして、害虫が田んぼに入らないようにしたりして、対処します。

 

ひ 注意が必要なのは、本当に、まるでほったらかしにしてもいいか、ということですよね。そういうことでもないんです。

 

武 やっぱり、草はぼうぼうにしないように、周りの草を刈ったり。でも、虫の種類によっては刈らなかったり。

 

H それは経験を積めばわかりますか?

 

ひ 1、2年観察をしていくと、わかってくると思います。虫や生きものは、秩序や一定の法則のようなものがあって、毎年同じ動きをします。だけど、一部分だけ何かがおかしくなって崩れてしまうと、全体が崩れたりします。毎年見ていると、だんだんわかってくるかもしれないですね。

あと、いろいろな田んぼに行くのもたのしいですよ。稲の花もぜひ、見てほしい! すごく短い期間で花が咲くんです!

 

武 7月10日くらいの朝に咲きますよ。

 

H 稲の花の受粉はミツバチがやるんですか?

 

武 風で揺れて、自分で受粉します。それを意図的にやって、交配させてコシヒカリができたんです。

 

ひ 田んぼをはじめるにあたって、肥料を使わないとか、こういうマニュアル通りにしないといけないと思いすぎると苦しいので、その時の自分に見合ったやり方で、最初から完璧を求めないというのも大切だと思います。肥料を入れる、田んぼを耕す、そういう場合もあると思います。臨機応変にやれるといいですね。

 

 

#21 五十嵐武志さん、ひろこさん(50noen) 第1回

 

#22 五十嵐武志さん、ひろこさん(50noen) 第2回

 

 

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50noen | ごじゅうのえん

五十嵐武志・ひろこ

千葉県南房総市で、「自然の美しい秩序を見ることができる田んぼづくり」、「イネ本来の生理生態を活かしたお米づくり」をしている。土を耕したり、イネの生長に必要な肥料分を担っているのは田んぼに棲む生きものたち。「生きものを観察してフィールドを用意することがわたしたちの役割」と考え、「冬期湛水不耕起移植栽培」の第一人者、岩澤信夫先生から学んだ栽培法をベースに、五十嵐武志が10年以上「耕さない田んぼ」でお米づくりと向き合って培ってきた生き物・雑草・イネ・田んぼの観方とお米のつくり方をお伝えしている

Web

 

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【9月16日(土)・10月1日(日)・14日(土)】いじり隊募集/三鷹オーガニック農園さん 

みなさま こんにちは!

 

kobayashi

 

マーマーな農家サイト ボランティアスタッフ
小林加代です。

 

 

 

夏と冬の間にあるもの・・・

 

すこし、こころさみしくなるもの・・・

 

 

 

 

それは・・・秋!!!

 

 

まあ、味覚の秋ともいいますけれどね! にっこり!

 

 

 

 

 

さて! 
「いじり隊」募集開始です!

 

 

○いじり隊とは…

 

土に触れたい人
農に興味があるけれど何からはじめていいかわからない人
からだを動かして気持ちいい汗を流したい人
ボランティアに興味がある人

 

そんな方々と一緒に、農家さんのお手伝いをする会です。

 

 

 

✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎

 

⭐︎「第36・37・38回 いじり隊」⭐︎

 

◎日時:9月16日(土曜日)10:00~17:00 
10月1日(日曜日)10:00~17:00
10月14日(土曜日)10:00~17:00

 

◎時間:

A:1日参加できる方(10時~17時)
B:午後だけ参加できる方(12~14時の間にお越しください)

 

◎場所:三鷹オーガニック農園

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀9-18-12 トレーラーハウス内事務所
くわしいアクセスはこちら

【いじり隊参加希望の方へ】三鷹オーガニック農園への行き方

 

◎参加費:ドネーション

ドネーションとは「寄付、寄贈」という意味です。マーマーな農家サイトは、みなさまにいただいたドネーションで運営しています。お気持ちに見合う金額をドネーションしていただければさいわいです)

◎定員:10名程度 (定員になり次第〆切とさせていただきます)
◎服装や持ち物:動きやすい服装・帽子・長靴・汗をかいた時用に着替えのシャツ・軍手・タオル・飲み物・マグカップ(お茶を飲むためのもの)・虫除け

※陽が落ちると特に寒いので暖かい服でおいでください

◎申込方法:下記要項を記載のうえ、こちらまでメールにてご連絡ください。(メールで返信いたします)

 

 

件名:いじり隊 9月16日 10月1日 10月14日参加希望   お名前(フルネームでお願いいたします)

本文:

1、お名前
2、ふりがな
3、電話番号
4、メールアドレス
5、生年月日
6、郵便番号
7、ご住所
8、交通手段
9、参加希望時間(AorB、Bの場合は到着時間)
10、ワークショップ希望有無(呼吸)
11、ランチご希望メニュー(要予約)
12、ご参加のきっかけなど、農家サイトへひとこと(何でも結構です)

 

 

 

≪当日のスケジュール≫

 

10時~12時頃 農作業

 

12~15時 シエスタ
ランチタイム(有料メニューは要予約)
呼吸教室(要予約:参加費1,000円)
農家サイトミニリアルショップ予定

 

15~17時 農作業
片付け
農主かねこさんのお話

 

 

 

 

✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎

 

 

1日作業していただいた方には

かねこシェフのまかないランチ(無料)がつきます!

 

 

他にも、人気の農園レストランでは…

 

◯「具だくさん冷やし中華」700円
◯「ベジラーメン」500円
◯「スパゲッティーナポリタン」500円
◯「農園特製焼きそば」500円

 

 

まかないランチを、有料メニューに変更ご希望の方には
300円引きで対応してくださるそうです!

 

今回は、10月14日のみ農園レストラン開店します!
その他の日は、お弁当持参でお願いいたします。

 

 

 

シエスタタイムには、
スタッフ小林の「呼吸教室」を行います。

 

マーマーガールにはおなじみの加藤メソッド。
土の上で行う呼吸は、格別です。
自然、宇宙のエネルギーをダイレクトに感じ
こころのブロックも外しやすくなります。
すべてを吐き出して、解放しましょう!

 

 

✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎

 

 

収穫の秋に向けて・・・畑はいろいろやることたくさん!
みなさまのお力が必要です!
どうぞよろしくお願いもうしあげます!

 

ご参加をこころよりお待ちしておりま〜す♪

 

 

マーマーな農家サイト
小林加代でした!

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森のジャズ農家 森田自然農園さんにみょうが収穫のお手伝いに行ってきました!

みなさん、こんにちは!
マーマーな農家サイト ボランティアスタッフのなかむらです。

 

nakamura

 
 

先日、うららかな秋晴れの週末に、長野県阿智村にある、森のジャズ農家 森田自然
農園
さんにみょうが収穫のお手伝いに行ってまいりました。

 
 
 

*******************

 

突然ですが、みょうがってどのように生えているか知っていますか?

 

わたしも、ぼんやりはわかっているつもりでしたが、
実物を目にして「ほほほぉ~~~」とうなずいてしまいました。

 

そう、こんな感じなんです。
 

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草をかきわけて、枯れ草を除いてあげると、美しいみょうがが
にょきにょきと生えているのが発見できます。

 
 

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「ふおおぉぉ~~」とここでまた感動。

 

ぽきぽきっと茎を折って収穫し、
手前に草を倒して、また進んでいきます。

 

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この先にいくつみょうががあるかわからない。

 

大物を発見したり、未だ見ぬ生物を発見したり、
ふいにかわいらしい小花に出合ったり、

 
 

まさにお宝探し!!

 
 

やめどきがわからず、どんどんかき分けて進みたくなってしまいます。

 

もくもくとみょうがと自分との世界にどっぷりとはまり、まるで瞑想状態。

 

みょうがハイ!!

 
 

みょうがを食べると物忘れがひどくなるという噂がありますが、
最近は集中力がアップする!? という研究もあるそうです。

 
 
 
 

*

 
 

森田さんの農園には、この時期「みょうが祭り」と銘打って、
たくさんの方がお手伝いに集まります。

 

何故だか毎年忘れ物が多いそうです(笑)

 
 

わたしが行った日は、特にお手伝いの方が多くて、
コンテナ10個分も収穫したそうです!

 

収穫したみょうがは洗って、夜にお酒を飲みながらみんなで仕分けをしていたら
またたく間にコンテナが空になっていきました。
すばらしいチームワーク!(わたしは半分は飲んでいただけかも!)

 
 

森田さんとパートナーのまゆみさんを通じて集まった、はじめましての方が多い集まりなので「結」とは少し違うのかもしれませんが、自然と、得意な人が得意なことをする。

 

たとえば料理が得意な人は、みんなのごはんをつくり、
みょうが祭り経験者はみょうがの取り方をはじめての人に教えてくれる。
ギターを弾いたり、眠たい人は先に寝て、洗い物は気づくと誰かがやってくれている。
きっとその日集まるメンバーで雰囲気も違うのでしょうネ。

 
 

わたしはそんなすてきな空間と、おいしいみょうがをお伝えしたくてブログを書こう
かなと。。。

 
 
 
 

*

 
 

森田さんのみょうがは無肥料無農薬でみょうが隊のみなさんがひとつひとつ手で収穫
し、ひとつひとつ選別しているものです。

 

この時期だけのものなので、今年は9月14日(!)までしかお届けすることができないの
ですが、こちらのオンラインショップでお求めになれます。

気になる方はお急ぎくださいませ!

 
 
 

ちなみに森田さん、みょうがの栽培とは別に、音楽活動もされています。
なんと、マーマーマガジンでもおなじみの「かむあそうトライブス」のやじーさんと
一緒にCDも出しているのですよ!! びっくり!!

 
 

今回のお手伝いで、すっかりみょうが収穫の楽しさに目覚めてしまいました。
来年もぜひ参加させていただきたい! とわくわくしております。

 
 

photo by Jackson

photo by Jackson

 
 

マーマーな農家サイト
なかむらでした。

 

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2016年会計報告です

みなさん、こんにちは!
服部みれいです。

 

mirei

 

 

あっという間に秋!

 

農家サイトブログでなかなかご紹介できませんが、
マーマーマガジン編集部の畑も、
夏が終わり、秋の準備に入ろうとしています。

 

また、編集部では、
今年から田んぼをはじめまして!

 

その時の50noenさんによる
講座のレポートを全3回にわたって
お届けしています。
こちらのブログでもご紹介していますし、
同じものを、エムエム・ブックスのHPでも
ご紹介しております。

 

ぜひ、チェックしてみてくださいませね!

 

 

さてさて
大変大変、遅くなってしまったのですが、
2016年度の会計報告です。

 

いつも、みなさまに、ご支援いただき、
また、ご参加いただき、
ちいさくとも熱い炎が、静かに燃えている
農家サイト……。

 

あたたかく見守ってくださっているみなさま、
本当に本当に、
ありがとうございます。

 

こころから感謝申し上げまして、
また、今後も、継続して、
農家さんをご紹介し、
また、自分たちに合う活動を
続けていけたらと思っています。

 

くわしくは、
ボランティアスタッフの
小林加代さんから、レポートしてもらいます。

 

では、加代さん、どうぞよろしくお願い致します!

 

 

 

 

 

INAHO〜♪
そろそろ、地域によっては稲刈りが始まりましたね〜!

 

kobayashi

 

 

みなさま こんにちは!
マーマーな農家サイト ボランティアスタッフの小林加代です。

 

 

今年は長雨で日照不足。
災害や不作の影響も多い夏だったと聞きます。
農家さんのご苦労を思うと胸が痛みます。
みなさまの地域はいかがでしょうか。

 

 

 

 

さて!
本日は、たいへん長らくお待たせしてしまいました
2016年度の決算・活動報告をさせていただきます。

 

少し振り返りながら、説明をしてまいりますね!

 

 

 

 

みれいさんの、ちいさな畑レポートから始まった2016年。

 

お引越しされてから初めての冬です。

 

もう、冬野菜の立派なことといったら!

 

きんかんがたわわになる畑、憧れます。

 

みれいさんが記しているように、「ただ在る」でいいんだなってこと。
土の上にいると、よくよく感じます。

 

 

1月には、三鷹オーガニック農園さんでお餅つきにが行われました。 

 

今思い出しても、よだれが出ちゃうなあ〜

 

こうした季節の行事は大切にしたいですね。

 

そうそう、いじり隊でのまかないランチ、
この時ついたお餅を出していたんですよ!

 

 

2月は、益子の山崎観光農園さんと、すいとんまつりに参加しました。 

 

地域に根ざした行事で、地元の方々ともふれあい
里山の恵みを思う存分堪能した日でした。

 

 

3月は、千葉の50noenさんでお味噌づくり&ピザパーティが行われました。 

 

アースオーブンで焼くピザ、ほんとうにいくらでも食べれてしまうからこわい!

 

そして、みんなの手でつくるお味噌は格別ですね〜!

 

 

6月には、みれいさんの養生園レポートもありましたね! 

 

わたしもこの秋に伺うことができたのですが
もう、住んでしまいたいくらいに
食事から場所から何から何まで、すばらしいのでした!

 

リピーターの方も多いのもうなずけます。

 

美濃にも養生園、全国各地に養生園。
夢で終わらせられない夢ですね。

 

 

9月のみれいさんの畑レポートでは夏から秋にかけての畑のようす。 

 

たったひと玉のスイカ!
さぞかし美味しかったのでしょうね〜!

 

 

12月には、農家サイトのFacebookが開設されました!

 

各農家さんのイベント情報などをシェアし、情報が載せやすくなりました。

 

また、横浜で開催されました、みれいさんのトークショーにて
農家サイトも出店いたしました。

 

この日は壇上にあがり、農家サイトの宣伝をさせていただきました。
(心臓ばくばくデシタ)

 

 

 

そして、掲載農家さんも、続々とご紹介できました。

 

愛知県の飯田農園さん 
愛知県の結友舎さん 
山梨県のぴたらファームさん 
栃木県のベジファームさん 
島田県のしまだ農園さん 
千葉県のあるまま農園さん 
宅配のハーモニック・トラストさん

 

 

 

下記の表が、2016年度の収支になります。

 

 

2016会計表

 

 

 

 

収入の内訳__

みなさまから、お振込やイベント時・いじり隊などで頂戴いたしました
ドネーションは15万8500円でした。

 

物販でお取り扱いさせていただいた加工品は、鹿児島かえるすたいるさんの、梅干し・梅酢・切り干し大根・ひじきです。

 

 

支出の内訳__
雑費は、農家サイトの打ち合わせ代とイベント時のお茶代として

 

運営費は、各スタッフのイベント時の交通費・取材時の電話代・通信費・編集記事執筆代として

 

印刷は、お配りしているチラシと振込先訂正のシールを作成いたしました。

 

 

 

 

 

2015年夏から開始しました、三鷹オーガニック農園さんでのいじり隊も
12月の時点で16回となりました。

 

ご参加くださる方のようすといいますか
農への関心度がずいぶん変わってきたなと感じます。

 

家庭菜園・移住・半農半X・自給自足・就農などを本気で考え
行動なさっている方が増えて
そのスピードの早さも実感できます。

 

あたらしい暮らしがはじまっているのですね!

 

 

こうした、いじり隊や農家さんとのイベントなどで
みなさんと一緒に、畑や手仕事をしてふれあえることが
心の底からうれしく、わたしたちにとっても
かけがえのない体験になっています。

 

 

 

いつもサイトを見て下さっている方々
すてきな情報・あたたかいメッセージをお送り下さった方々
ドネーション下さった方々
そしてそして、お世話になっている農家さんのみなさま

 

 

いつもほんとうにほんとうに、ありがとうございます!!!!

 

 

みなさまの、愛と行動で
ますます輪が広がっています!!

 

 

 

畑は、ほんとうに奥深いです。
すべての生命が生きるに足るものが、そこにあるような気がします。

 

 

 

土とともに生きる。

 

みなさまとともに
わくわくと循環してまいります。

 

 

 

 

 

最後になりますが
農家サイトでは、みなさまの農業体験
おすすめの農家さん情報など、絶賛大募集中です。

 

どんな小さなことでも大歓迎!
お気軽に、こちらまでご連絡くださいね!

 

わたしたちの活動は、みなさまのご支援により支えられています。
引き続きドネーションの協力もよろしくお願い申しあげます。

 

 

今後ともマーマーな農家サイトを
どうぞどうぞよろしくお願いもうしあげます!!!

 

 

こころより感謝と愛を込めて。
マーマーな農家サイト スタッフ一同

 

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マーマーなリレーエッセイより/#22 五十嵐武志さん、ひろこさん(50noen) 第2回

みなさん、こんにちは!
マーマーな農家サイト ボランティアスタッフのなかむらです。

 

nakamura

 

9月に入りました!

もうすでに稲刈りがはじまっている場所もありますネ。

 

マーマーなリレーエッセイ、
今回は「耕さない田んぼのポイント」についてのおはなしです。

 

それではどうぞ!

 

 

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#22 五十嵐武志さん、ひろこさん(50noen) 第2回

 

田んぼに対する人間の仕事は?

 

五十嵐武志さんの師匠は、「冬期湛水・不耕起移植栽培」

で知られる岩澤信夫さん。

「自然」に傾倒する思想信条、ではなく、

純粋に、農家目線で安定供給するには?という視点で、

研究に研究を重ねて編み出した結果が、「耕さない田んぼ」でした。

第2回は、実際にどんなふうにお米を育てるのか。

では、さっそくお届けします。

 

 

自分はどうしたいのかが重要

 

スタッフK(以下、K) 田植えにも、いろいろな植え方があると思いますが、どんなふうに考えたらいいですか?

 

武 まず、前提に、「立派な稲を見たい、稲本来の姿を見たい」という場合、一本植えが一番いいです。収量は減りますが、自分がどうしたいかが重要です。

 

み 田んぼづくりでどういう経験をしたいのか、何が目的なのか、ということですね。

 

K それぞれの苗の特徴は、何ですか?

 

武 苗には、稚苗、中苗、成苗というふうに成長段階によって、名前が違います。ふつうの農家さんは稚苗を植えています。

 

ひ 今日植える苗は、成苗です。

 

武 ぼくがいつも植えているものと同じで、品種はコシヒカリです。苗そのものが病気にかかりにくい強い苗を使っています。

苗は本来、扇型に開くものなんです。一本植えをすると、本当にすごくきれいな扇型に開きます。

 

ひ 分蘖(ぶんげつ)といって、根っこのきわで、茎が枝わかれするんですが、それでいっぱい実をつけるんです。

 

武 でも、一本植えは鳥にやられたりしやすいから、田んぼ全部ではなく、ところどころにしたほうがいいですね。

 

K ふつうは3本ぐらいですか?

 

武 慣行農法の人は、通常5本〜8本で植えていると思います。

 

スタッフA(以下、A) ときどき、田んぼで稲が高く伸びているのが、複数本植えの稲ですか? 昨年、田んぼはすごいなあと思って眺めていたとき、見つけたのですが。

 

武 それはまちまちで、ひえという雑草の場合が多いです。一番やっかいな雑草なんです。

 

M でも、ひえも食べられるんですよね。

 

ひ もともと雑穀ですしね。

 

M ひえを積極的に栽培するという方法もありますよね。成長がすごくて、生命力があるから。

 

武 それもありますね。でも、田んぼをやりたくてひえを出さないためには、水を張って出さないようにすることができます。

 

スタッフT(以下、T) 一年中、水を張っておくということ?

 

武 一年中ではなくても、水の管理ができていればひえは出ないんです。土がでこぼこしていると出るけれど、平らにして水を張っておけば大丈夫です。

 

T 水がないところから、ラッキーといって、出てくるんですね。

 

ひ そうですね。ちょっと、こちらを見てください。

 

稲の資料

 

武くんの師匠である岩澤信夫先生が、長年かけて研究して稲本来の生理生態に合わせてつくった苗が、このイラストです。写真では、岩澤式と慣行農法の苗を比較しています。根の張り方の違い、穂のつき方の違い、がこれほどあります。

 

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M 五十嵐さんたちは、運転式の田植え機を使っていますか?

 

武 ぼくは、機械を使わずに、手植え・手刈りでやっていますが、岩澤先生から学んだ人たちは、専用の機械で田植えします。

 

M この農法は、機械は使わないという考え方ではないということですよね。

 

武 はい、岩澤先生は、第一に農家がちゃんと暮らしていけるようにということが考えられています。ほかの農家と同じように、機械も使って……。

 

M 経済的にも割に合うように。

 

ひ 岩澤先生は、実は、もともと、福岡正信さんや川口由一さんのように、自然と共生することを一番の目的にしていたわけではないんです。農薬肥料を使わないということからではなく、農家目線からはじめて、稲の生理生態を研究していった結果、この方法に至ったんです。

昔、成苗が元気に育っている田んぼの様子を見て、慣行法の農家さんが使っている稚苗ではなく、成苗で、求めているお米づくりができないかを考え、いろいろと研究したんです。

 

K この岩澤式は、専業農家では取り入れられているんですか?

 

武 取り入れたい人は取り入れているそうです。でも実際、できる人もいるけれど、できていない人もいます。

2000年に岩澤先生の不耕起の学校がはじまり、ぼくは2007年に勉強をはじめました。今まで、実践している方々を見ていると、先生から聞いた話を、自分の都合に合わせていいとこ取りしている人もいる。そういう人は、成り立たないですね。でも、教えてもらったとおり、全部そのまま実践する人は、ちゃんとお米が育ちます。

 

み 自分のアレンジを加えないということですよね。

 

ひ そうですね。先生が、考えて考えてできた方法だから、まずは素直にそのままやってみて、何か思うことがあれば少しずつ変えていってもいいと思いますが。

 

 

田んぼを整えて見守るのが人間の役割

 

武 特に1年目は、草が出てきます。農家はそれで「草はダメ」だと思ってしまい、つい、いろいろと手を施したがるんです。たとえば、光合成細菌やEM菌を入れたり、田植え機にチェーンをつけて稲以外を除草したり。その場合、結局稲を見ていないから、稲の邪魔をしてしまうことになる、と考えます。

 

M EM菌や木酢液を入れるなど、世の中には、いろいろな農法があるけれど、この農法では、そういったものは使わないということですね。

 

武 はい、使いません。冬に、田んぼに水を張っておけば、生きものたちが勝手に整えてくれます。冬に水が使えない田んぼの場合は、例えば、一番使える3月から水を張っていればいいだけの話です。

そこから、雑草や生きものを見て、自分でどうすればいいかを考えればいいです。とにかく「耕さない」ことに意味があります。

 

み そうやって、菌を入れたり除草したりと、手を加えてしまう理由は何だと思いますか?

 

ひ 全体の仕組みをわかっていないからだと思います。「足りない」と思って入れているものは、本当は土の中にあるものなのです。見えない世界では、そのように微生物などの働きがあります。それをわかっていないから、不安になるけれど、わかっていたら、待てますよね。

人間ができることは、フィールドを用意すること、環境を整えること、見守ることです。

 

武 あとは、水を絶やさないことかな。それと、不耕起は環境にいいとか、冬に水を張ればコウノトリがくるとか、そういう思想から入ってしまうと、稲をちゃんと見なくなってしまって、うまくいかなくなるケースが多い。まずは田んぼをしっかり見る。そうして何もしなければ、勝手に生きものたちが出入りして、そのうちサギなども来るようになるものです。

 

み 昨日、土をならしはじめた時点で、もう、ツバメとかが来はじめましたね。感動しました!

 

武 とにかく、あまり頭で考えないほうがいいと僕は思っています。1年を通してずっと見ていけば、当然、全員が一致した状態にはならないはずです。その時に、自分の思った方法をやっていけばいいと思います。

 

ひ 現代人は、成果を求めてしまうところがありますが……。

 

み 高度成長期や、貧しかった時代だったら、収量をあげたいという欲があってもおかしくないけれど、これだけ豊かになってもまだ、それを求めてしまうのは、人間の悲しい性ですねえ。

 

スタッフH 不耕起栽培のことをもう少しくわしく教えてください。

 

武 まず、「不耕起」とは「耕さない」ということで、間違いないです。「耕していない」部分、表面から10cmぐらい奥の固い土の部分に苗を植えます。

 

ひ  岩澤先生の方法をベースにまとめた「耕さない田んぼのポイント」について簡単にお話ししますね。

まずこの農法は、第一に「冬期湛水・不耕起移植栽培」という名前の栽培法で、冬に水を張ります。水を張るタイミングは気候風土によりさまざまですが、南房総では12月下旬です。これが、先ほど話しました「フィールドを用意する」ということに該当します。微生物や藻が発生して、生きもののすみかとなり、田んぼの生態系が豊かになりますので、肥料農薬除草剤を使わないようになっていくのです。さらにもう1つ効果があり、それは水を張ることで雑草の発芽条件(光、水、酸素、温度)が成立せず、除草剤も必要ありません。

「不耕起栽培」の考えかたもさまざまですが、わたしたちが大切にしていることは、耕さないことで生きもののすみかを壊さないことと、5.5苗を植えるということです。固い土に丈夫な苗を植えることで、自分の力で根を張り、たくましく育っていきます。

このように、田んぼは本来、準備を冬の間にしておきますが、今回エムエム・ブックスの田んぼは1年目ということと時期が遅い(4月ごろにスタート)ため、それに合った方法ですすめています。

 

み もっと早くに準備をはじめていたら、ほかのやり方もあったのですね。

 

武 それもありますが、今回は、今がベストだったと思います。というのも、まず、田んぼをやる大前提が、土が平らだということなんです。ここは今年は、来年のために平らにしたというイメージです。

 

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この方法は、雑草が出ないようにということももちろんですが、稲の生育にも関係しています。

 

ひ 土がでこぼこしていると、苗の生育にばらつきが出るんです。

 

武 生育にばらつきが出るということは、収穫にも影響があります。ベストなタイミングで刈れなかったりすると、ご飯の味もばらつきが出るんです。

 

(次回へ続く)

#21 五十嵐武志さん、ひろこさん(50noen) 第1回

 

 

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50noen | ごじゅうのえん

五十嵐武志・ひろこ

千葉県南房総市で、「自然の美しい秩序を見ることができる田んぼづくり」、「イネ本来の生理生態を活かしたお米づくり」をしている。土を耕したり、イネの生長に必要な肥料分を担っているのは田んぼに棲む生きものたち。「生きものを観察してフィールドを用意することがわたしたちの役割」と考え、「冬期湛水不耕起移植栽培」の第一人者、岩澤信夫先生から学んだ栽培法をベースに、五十嵐武志が10年以上「耕さない田んぼ」でお米づくりと向き合って培ってきた生き物・雑草・イネ・田んぼの観方とお米のつくり方をお伝えしている

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